最近のニュースで気になる事件がありました。
皆さんは「ロマンス詐欺」という言葉を聞かれたことはありますか?
他の言い方だと「国際恋愛詐欺」とも言われています。
この「国際恋愛詐欺」は、SNSが発展する現在、
社会的な問題になってきています。
「あ、あのニュースね!」
と思い出された方も多いと思います。
どんな事件だったか簡単に振り返ってみると、
2019年1月22日にナイジェリア人の男性4人が、外国の軍人を装い
「退役(軍を辞める)のにお金が必要だ」
などと女性たちを騙し、多額を送金させたという事件です。
この事件の全容が明らかになり始めると、
驚いたことがいくつかありました。
皆さんはこの事件に「え、何で騙されたの?」
という疑問はありませんでしたか?
今回の被害では、SNSを通じて知り合った相手に、
約600万円を送金したということです。
「いやいや、会ったこともない相手とのやり取りの途中で
『お金が必要だから』って、金銭要求されたら、
普通『この人怪しいわ』って、疑うはず。
そして連絡が取れないようにSNS上でブロックするのに。」
と思いますよね。第三者から冷静に考えてみると・・・
でも、この「国際恋愛詐欺」の被害女性は、
中高年が最も被害に遭っているそうなんです。
今回の事件で約600万円を送金した女性も
50代とのことです。
今日は、
「国際恋愛をしてみたいけれども、
会ったこともない相手に夢中になって国際恋愛詐欺、
ロマンス詐欺に遭わないか、自分自身が心配」
「SNSでメッセージが来て、
やり取りしている外国人がいるけれども怪しいかも」
など、
「国際恋愛詐欺に遭わないよう自分自身を守るヒント」
をお話していきますね。
ロマンス詐欺(国際恋愛&結婚詐欺)はどんな流れで進むのか?
今回、逮捕されたナイジェリア人詐欺グループの手口がこちらです。
①詐欺グループはインターネト上から他人の写真を入手。
②外国の軍人を装いフェイスブックなどのSNSでメッセージを送る。
③被害女性とメッセージのやり取り開始。
④被害女性に送金依頼をする。
送金の理由としては
「軍を辞めるのに金が必要」「会いたい」「日本に会いに行く費用が必要」
などです。
⑤被害女性が送金。送金には、国際送金やオンライン決済を利用することが多い。
シンプルな流れだと思いませんか?
こんなにシンプルなのに、なぜ騙されてしまうのか?
そこには、被害女性を「あたかも恋愛している」ように
錯覚させてしまう心理を上手く利用しているのです。
同じ女性としては、相手に恋する気持ちを詐欺に利用して
多額を騙すなんて腹立たしいですよね。
ロマンス詐欺(国際恋愛&結婚詐欺)は女性の心を操る心理作戦!?
では、もう少し詳しく「国際恋愛詐欺の流れ」を
追ってみたいと思います。
皆さんも「私は絶対騙されない」という気持ちの反面、
「あーこんなこと言われたら、もしかすると騙されちゃうかも」
という被害者側の立場でも考えてみてくださいね。
①詐欺グループはインターネト上から他人の写真を入手
相手(被害者側)を警戒させないために、
子供の写真を合成して「子持ちの独身者」を装ったり、
被害者しか頼る人がいないという状況を作るため、
親族を亡くして「孤独である」などの悲話を作ったりもするようです。
また、信用させるために、他人のウエブサイト、
ビジネスサイトを見せたりもすることがあるそうです。
②外国の軍人を装いフェイスブックなどのSNSでメッセージを送る
メールや電話を使って交流を深めてきます。
③被害女性とメッセージのやり取り開始
ロマンティックな甘い言葉を連発して、被害者を
「あたかも恋愛しているような気分」にさせます。
結婚を約束する場合もあるそうです。
外国人と付き合っている「日本人女性あるある」なのですが、
外国人の男性から、自分のことをファーストネームではなく、
「Honey」「Sweetheart」「Sweetie」「Baby」「Beauty」
などと呼ばれると、胸キュン(ちょっと表現が古いかも?)
することが多いんですよね。
④被害女性に送金依頼をする
やり取りが始まって数日から数か月、時には1年以上経過してから、
「大きな仕事が入った」
「病気になった」
「退役する(軍を辞める)」
など、身辺状況が変わることが発生したと切り出し、
そのために「一時的に金銭を立て替えてほしい」
という状況を作り出す。
契約書を偽造したりして
被害者を信じさせるケースもあるようです。
⑤被害女性が送金
近いうちに日本に会いに行くことを示唆させておき、
会ったときに返金するなど約束します。
しかし、来日当日は事故が起きたなどと言い、
結局日本には来ないという結末。
そして、そのまま連絡が取れなくなるパターンもあれば、
詐欺グループ内で「友人」「弁護士」などと役割分担をして、
『恋人を救うため』と、さらなる金銭を
送金させる場合もあるそうです。
参考記事:アメリカ人に出会いたい人必見!経験者の秘密の方法とは?
ロマンス詐欺(国際恋愛&結婚詐欺)に騙されないための心構えとは?
これは私個人の意見なのですが、
SNSや恋愛サイトなどで異性と知り合うことに対して
異議はありません。
むしろ上手に使うことで、上手くマッチングして
運命の人に出会えることだってあるわけですから・・・
ただし、今回お話をしている「国際恋愛詐欺」に関しては、
やり取りの中で「冷静に考えればおかしい」
「第三者に相談していれば送金手前で気付いた」
ということもあるんですよね。
では、「国際恋愛詐欺」の被害者にならないためには、
一体どんなことに気を付けるべきなのでしょうか?
この「国際恋愛詐欺」は、一旦送金してしまうと
お金を取り戻すことは不可能だと言われいます。
もし、もし送金してしまったとしたら、大事なことは
「更なる被害に遭わないようにすぐに連絡を絶つ」ことです。
参考記事:国際恋愛&国際結婚|アラフォーならではのテクニックとは?
①検索サイトでチェック
SNSを通じて知らない外国人男性からメッセージが来たら、
「プロフィール写真」と「プロフィール」をコピペして
検索サイトで調べます。
全く同じプロフィールの文章が
ヒットしていないかをチェックします。
②こんな職業に要注意
国際恋愛詐欺の手口として、相手は自称
「米兵」「国際線パイロット」「医者」「ビジネスオーナー」など、
・給与と地位が高い職業
・世界を舞台にしている職業
・身近に何かが起きうる状況の職業
を名乗るケースが多いようです。
③Facebookでチェックできること
Facebookの友人が少ない、
もしくは友人は異性が多い場合は懸念します。
投稿に対しての「いいね」が極端に少ない
なども判断材料になります。
④警察に被害届
被害に遭った場合は、迷わずに警察に被害届を出してください。
この「国際恋愛詐欺」に対して、
世の女性たちがどのような意見なのか
インターネット上でその意見を読んでみたところ・・・
・「男が好きな女性にお金をせびるわけがない。この1点だけが解かっていたら引っかかることはないだろうに」
・「軍関係者だと言われて、機密事項だけど君と僕だけの秘密にしておいて。なんて言われたら『私すごい人とつながった』って舞い上がる」
・「同じようにSNSで『多忙な医者』を名乗る外国人からメッセージが来たけど、興味本位で返信したら即効返事が来た。多忙な医者がマメにメッセージ返信できる時間があるわけないから、すぐにブロックした」
という意見があり、私も同じ女性として世の中の声に
賛成できる部分が多くありました。
でも、「恋は盲目」ですから
「まさか相手の男性に限って私を騙しているなんて」
という気持ちをこの「国際恋愛詐欺」は
上手く利用しているのでしょうね。
だから別名「ロマンス詐欺」とも
呼ばれているのかも知れませんね。
ネットで以上のことに注意して、マッチングアプリを
楽しむようにしてみてください↓
参考記事:外国人とネットで出会い|マッチングアプリ&サイトBest3!
まとめ
2012年のFBI管轄のインターネット犯罪
申し立てセンターによると、
「全オンライン詐欺の約10%がロマンス詐欺によるもの。
被害者の30%近くが50歳以上の女性だった」
との報告があります。
知らない外国人男性からメッセージが届き、
まさか自分が被害者になるとは想像もせずに、
相手とのやり取りをしているうちに、
自分のことを褒めてくれたりして
それにより自信が持てるようになったことで、
相手に対しても「何かしてあげたい」
という心理状態になるそうです。
そこで金銭にまつわる話が出てきてしまい、
送金してしまう・・・
少し冷静になれば「お金の要求なんておかしい」
「軍を退役するのにお金が必要って本当だろうか」
と、我に返ることが出来る瞬間があるのかも知れませんよね。
結局は、自分の身は自分で守るしかないのかも知れないですね。