アメリカで充実した子育て生活を送るには、

何よりもまず「子供の安全管理」が最優先だと感じています。

 

子供の安全管理を怠っていては子育てできないということを

アメリカに住んでいて毎日感じています。

 

いきなりですが、ハル・ベリー主演の「KIDNAP」(邦題:チェイサー)

という映画をご覧になりましたか?

 

少しネタバレになりますが、「ほんの一瞬母親が子供から目を離した隙に、

子供がいなくなる」というのが映画の序盤で、

そこからドキドキハラハラの映画なのですが、

この映画の中にも出てくる「アンバーアラート」

という言葉をご存知でしょうか?

 

住んでいる地域周辺で児童(未成年)誘拐事件が発生した際に、

警察が連れ去った車のナンバー、車種の情報を直ちに公開し、

市民個人のiPhoneに警告音とともにその情報が表示されます。

 

また高速道路の電光掲示板にも同内容が表示されます。

 

アンバーアラートは、

いち早く児童誘拐事件を解決するためのシステムなのです。

 

私もこの3年間で3回、アンバーアラートが自分のiPhoneに表示され、

運転中はドキドキしながら行き交う車を注意深く見ています。

 

今日は、「アメリカの子育て」についてご紹介するのですが、

やはりアメリカでは子供の安全管理、安全確保がまずは何よりも最優先なんです。

 

私自身も、ちょっとした瞬間でも

子供から目を離さないように気を付けています。

 

子供が朝、スクールバスに乗るために家を出る際も必ず一緒、

何か用事があって家の中に戻りたいときは、

面倒でも一旦車を一緒に降りて、

子供も一緒に家の中に連れていくようにしています。

 

過保護ともとれるこの行動は、

全て子供の安全のためで

アメリカでは当たり前のことなんです。

 

アメリカでは連れ去る犯人はもちろんのこと、

目を離して子供を一人にした親にも

責任の矛先が向けられてしまいます。

 

「アメリカではどんな風に子育てをするのか興味がある」

「アメリカに移住してきたけど、周囲のアメリカ人の子供に対するしつけ方法が知りたい」

 

など、アメリカではどのように子育てをするのか、

大きく2つの観点「安全管理」「しつけ」について

ご紹介させていただきますね。

 

アメリカの子育ては「子供の安全管理」が最優先

私が小学生の頃は「鍵っ子」と呼ばれる友達がたくさんいました。

 

家の鍵を持たされているのですが、紛失しないように

首からかけている友達が多かったです。

 

両親が揃って仕事をしているので、学校から帰宅して、

誰もいない家に自分で鍵を開けて入り、

親が帰ってくるまでお留守番をするんです。

 

でも、実際はランドセルを家に置いたら、また家の鍵をかけて

自転車で友達と遊びに出かけて5時までに家に帰る、というのは、

昔だから許された子供の遊び方なのかも知れませんね。

 

アメリカでは、子供の安全管理については

「家族ごとの決まり」というよりも「州の法律」

で決められている場合があります。

 

留守番について

アメリカでは子供がひとりで留守番できる年齢は

州によって決まりが違うのはご存知でしたか?

 

州で法律として決められているのは、

 

・イリノイ州 14歳以上

・メリーランド州 8歳以上

・ノースキャロライナ州 8歳以上

・オレゴン州 10歳以上

 

とのことです。

 

法律上、明確に年齢が定められていない州でも、

子供が一人で留守番できる年齢は「12~13歳」というのが一般的です。

 

私たち夫婦、友人の間でも「13歳」というのが

一人で留守番できる年齢として周知されています。

 

誘拐防止や家の中で火事などの事故が起こった場合のことを考えると、

13歳は妥当な年齢だと納得できますよね。

 

私の友人には12歳の女の子がいますが、ただいま反抗期で

難しい年頃でも家に一人にさせられないので、

ふて腐れる態度でも一緒に連れて歩いています。

 

もし、小さい子供が一人で家にいることが判明した場合は、

 

・見つけた人は通報の義務がある

・子供を置いて外出した親は虐待を疑われる

 

のです。

 

車の中に子供を放置すると即通報される

こちらのURLはアメリカでの社会問題についての

ドッキリ番組の「What would you do?」です。

 

車中にいる赤ちゃんは人形で、泣き声はスピーカーで

再現して車の中に赤ちゃんがいる設定で、

お母さん役も女優です。

道行く人たちは、ドッキリだとは知りません。

 

 

アメリカでは、子供だけで車中にいるのを見つけた人は

通報する義務が発生するのです。

 

たった1分でも子供だけを車に残すことは、

虐待とみなされて通報される対象になるのです。

 

公園でも子供から一瞬たりとも離れない

私の妹がアメリカに遊びにきたときに、

自分の子供3歳も連れてきたのですが、公園に行ったときに

「アメリカの子育ては、ちょっと過保護に見える」

と言っていた話があります。

 

アメリカ人のお母さんたちは、とにかく自分の子供から

目を離さないようにしています。

 

ショッピングモールのプレイグラウンドでも、

監視するかのように見ています。

(ただし100%のお母さんたちがそうだとは言い切れないのですが)

 

自分の子供が怪我をさせないか、させられないか、

知らない人から食べ物をもらってないか、など、

心配というよりは安全のために監視している印象です。

 

スクールが行う子供の安全管理

着衣の制限

うちの子供が通うスクールで禁止されているのは、

 

「暴力や違法なことを連想される絵柄の入った服はNG」

「通学の際にパーカーの帽子部分を被ったまま、もしくはキャップを被ったままで顔が見えないのはNG」

 

という規則があります。

 

日本で通っていた幼稚園では、校長先生がアメリカ人だったのですが、

「生徒はパーカーの着用は禁止」でした。

理由は遊具にパーカーの紐が引っかかって窒息する恐れがあるためです。

 

校内に入る際に母親であっても写真付きIDが必要

スクールのドアは通学、帰宅以外は施錠されており、

校内に入るときにはまずはスクールオフィスに行き、

自分の免許証を専用の機械に通すと、自分の名前と顔写真が印刷されます。

 

このシールを胸に貼って、やっとスクールの中に入ることが出来ます。

 

ピックアップ(お迎え)の規制(各地域によって違いはあります)

子供のお迎え時間になると、お迎えに来た親の車で大渋滞です。

 

ピックアップするまでに45分かかることもある、

と同級生のお母さんが嘆いていました。

 

お迎え用の車は事前に車の情報をスクールに登録しておき、

「お迎えの許可書」をもらい車のフロント部分に置きます。

 

子供たちは、外で待つのではなく

お迎えの車が見えるカフェテリアの一部で

自分の親が来るのを待ちます。

 

自分の親の車が来たら、先生が順番に生徒たちを

外に連れて行き車に乗るところまで目視します。

 

今年からこの時間のかかるピックアップ方式に変更になったのですが、

「親でさえ校内に気軽に入ることを規制したのは、全ては子供の安全のため」

と、スクールから手紙が来ていました。

 

アメリカではすぐに「虐待だ!」と言う人がいるって本当なの?

 

本当なんです。

日本人同士では気にならないことも、

アメリカ人が相手になると勘違いされることが2つありました。

 

BCG注射の跡

うちの子供は日本生まれです。

日本でBCG注射をして(接種するか悩んだのですが)、

まだハンコ注射の跡が赤い状態のときに数週間アメリカに帰国しました。

 

お店の店員さん、初めて会う知らない年配の女性に

「赤ちゃんのこの腕の傷はどうしたの?火傷したの?」

などと執拗に尋ねられたのを覚えています。

 

もしかすると虐待を疑われていたのかも知れませんよね・・・

アメリカではBCG注射はないので、

あのハンコ注射の跡は赤ちゃんの腕には痛々しく

「一体、何の傷なの?」と思うことがあるようです。

 

蒙古斑

アメリカ人の主人が、当時赤ちゃんだった我が子の蒙古斑を見て

私に「お尻叩いているのか?」と真剣に問いただしてきました。

 

「蒙古斑だよ。アジア人の赤ちゃんにはあるんだよ。」と説明しました。

 

アメリカでは「spank」と言って、お仕置きのお尻ペンペンのことなのですが、

人によっては「虐待だ」と言う人がいるのも事実です。

 

アメリカ流子育てにおいて「しつけ」はどういう風に行なわれるの?

 

子供が「自立」できるよう促す、手助けをするのが

アメリカでの子育てだと感じています。

 

一般的にアメリカ家庭において、子育ての終わりは

子供が高校を卒業するまでだと言われていて、

子供も高校を卒業したら実家を出て

自分で生計を立てる努力をすることが多いです。

 

そしてお父さんお母さんから夫婦へ戻り、

二人の時間を楽しむのがアメリカ流なんですよね。

 

アメリカの子育てにおける「自立」とは、

子供に「好きなようにやれ」と、好き勝手やらせるわけではなくて、

 

・自分で出来ることを出来るところまでやらせる

・やってはダメなことは、きちんと理由をつけて理解させる

・子供の成長を感じることが出来た時は目一杯に誉めてやる

・人から感謝される喜びを子供の頃に体験させてやる

 

ではないかな・・・と思います。

 

では、我が家で行っている「しつけ」をご紹介しますね!

 

「正しい、正しくない」というより「こういう方法もあるんだ」と、

ひとつの子育ての参考になれば嬉しいです。

自己流なところもありますが、子育てに行き詰ったときには

アメリカ人のママさんに相談し、

アドバイスもらったことを“基本のしつけ方法”としているので、

「アメリカ人の子育て・しつけ」と解釈することもできるかと思います。

 

タイムアウト

子供を叱るときに、母親が興奮して大声になると

子供も大泣きして癇癪を起して

事態の収拾に時間と労力がかかりますよね。

 

あとから自分自身も大声で子供に対して怒鳴ったことを

反省するママもいるのではないでしょうか?

私も過去は興奮していたタイプなんです。

 

アメリカでは、子供を叱るときに静かな部屋の隅に子供を移動させ

「タイムアウトです」とタイムアウトする理由を冷静に伝えて、

子供をいったん一人にして(目の届く場所)反省させます。

 

時間は6歳なら6分。子供は何が悪かったのかを反省したら、

タイムアウトした理由を本人に尋ねて叱られた理由を落とし込ませます

 

子供が納得できたら、

「同じことを繰り返さないとママは信じているからね」と、

抱きしめてタイムアウトは終了です。

 

もし、友人宅でタイムアウトが必要になったら

「ちょっと場所貸して」と言うと、友人もタイムアウトだと分かってくれて、

「どうぞ」と、静かな部屋に案内してくれます。

 

タイムアウトは、子供自身が自分で反省する時間を設けて

考えることが出来、叱られた理由を自分に落とし込めるので、

私が実践している子育て法のひとつです。

 

翌日のスクールの準備、朝の準備は全て自分でやる

6歳の我が子には、

・翌日スクールに持参するもの(おやつ選び)

・翌日に着る服選び→翌日の天気、気温を天気予報で確認させて、何を着たらいいのかを考えさせて前夜に準備

 

異性を意識させる

これは「好きな人をつくる」という意味で異性を意識させるのではなく、

自分は女の子であることをきちんと自覚させるという意味合いです。

 

スカートの下にはショートパンツを履いて

パンツが丸見えにならないようにする、

などを教えています。

 

お金の価値を教える

例え1ドルでも

「これはママがお仕事をしてもらったお金なんだよ」

と教えています。

 

大袈裟に言うと、「お金は労働の対価である」ということを

理解できるように促しています。

 

お金の大切さを理解すると、物を大事にするようになりました。

 

アメリカの夏の風物詩、ご近所の子供たちが自分たちの家の前で

「レモネードスタンド」を作って、

50セント(50円)でレモネードを売ってお小遣い稼ぎしています。

(もちろん子供の親も座って監視しています)

 

ただのお小遣い稼ぎではなくて、病気の子供たちへの

募金目的などでレモネードスタンドをやっている子供たちもいるんですよ。

 

体罰はNGだけれども今後のために罰は与える

アメリカではゲンコツで頭を殴ったりしたら、

虐待で捕まってしまうこともあります。

体罰は基本的にはNGです。

しかし、子育てする上で「罰」が必要になるときもあります。

 

ある日、我が子とお友達が遊ぶ約束(プレイデート)をしていたのですが、

相手のお友達のママから約束の1時間前に私に連絡がありました。

 

その内容は、

「こんな間近になってプレイデートのドタキャンを許してね。

うちの子が、午前中のサッカー教室でお友達と揉めて喧嘩してしまったの。

うちの子が反省すべきなんだけど、言うことを聞かなくて罰が必要なの。

このまま言うことを聞かないのに、遊びに行かせて楽しい思いをしてしまうと、

傷つけたお友達のことなんて忘れてしまうでしょ。

だから、今日のプレイデートはキャンセルする、って今伝えたら大泣きしているけど、

彼女は学ばなきゃいけないのよ。分かってくれる?」

 

という内容でした。

子育てには「タイミング」が大事なことってありますよね。「今、教えなきゃいけない!」ってとき。

 

日本にいる友人にこの話をしたら、

「さすがアメリカ人の発想だよ。日本にいる私だったらドタキャンなんて申し訳ないし、

この先のママ友関係もあるし、って思って行かせちゃうもん。」

と言っていましたが、みなさんの考えはいかがでしょうか?

 

まとめ

 

アメリカに住んでいて感じるのは、

アメリカの子育ては、子供が幼いときから

「自分で考える力」「自分で行動できる力」

が備わるように親がサポートをしている印象が強いです。

 

子供自身が「やりたいこと」を見つけたら、

まずはやらせればいい、いう考えでもあります。

 

やっていくうちに本人が

「これが難しい」「ここを乗り越えると楽しい」

など数々の体験をすることを応援しています。

 

そして、子供を目一杯誉めています。

他人に対しても「うちの子はこんなに凄いんだよ」と自慢もします。

 

私自身、「アメリカと日本の子育ての違い」

について深く考えたことはないのですが、

アメリカに住みながら子育てをしている上で感じることは、

 

アメリカの子供たちは自分の考えと意見をしっかりと持っている」

ということです。

 

日本とは違う点も多くて面白いですよね♬

フランス流子育てもまた興味深いので、

こちらの記事も是非参考にしてみてくださいね↓

参考記事:フランスでの子育てが得する5つの理由とは?

参考記事:フランス流8つの育児法!日本との違いは!?