みなさんもご存知の通りアメリカ人は様々な「ハンドジェスチャー」を使います。
アメリカ人が話しているのを見ると身振り手振り、
とにかく手がよく動いています。
離れたところにいてその会話の内容が聞こえない、
会話の内容までは掴めなくても、その内容が
「いい意味」なのか「まあまあ」なのか「悪い意味」なのかは、
ハンドジェスチャーを見て想像できたりするんです。
例えばレストランで食事をしているお客様が、ひと口目を食べたときに、
「まあまあだよ」なのか「美味しいよ」なのか「美味しくない」のか
そのお客様のハンドジェスチャーで料理に対する反応が分かったりもします。
今日は「アメリカ人が使うジェスチャー」について、
使われる頻度が高いジェスチャーをメインにご紹介しますね!
そしてぜひジェスチャーの「意味」もお伝えしますね。
「アメリカ人の友人がよく使うジェスチャーがあるけど意味が分からない」
「アメリカ映画でよく出てくるジェスチャーがあるけど、自分も使えるかな」
ご自身が英語の会話の中でハンドジェスチャーも交えて、
アメリカ人と話してみたいと思っている方の参考になればと思います!
参考記事:驚きのアメリカ人の食生活|一日4,000kcalの内容とは?
ジェスチャーは大事なコミュニケーションツール
ちょっと余談にはなりますが、コミュニケーションには2種類あります。
「バーバルコミュニケーション(言語によるコミュニケーション)」と
「ノンバーバルコミュニケーション(非言語によるコミュニケーション)」です。
ジェスチャーは言葉で相手に何かを伝えているわけではないので
「ノンバーバルコミュニケーション」になります。
私たち日本人からしてみると、アメリカ人は話すときに
身振り手振り全身で話しているという印象がありますよね。
言っている英語の内容が理解できなくても、そのジェスチャーから
「強調している部分」などは何となく分かったりしますよね。
と、いうことは・・・
間違いのない正しい英語を話す自信がなくても、
伝えたいことをジェスチャーが表現する手助けをしてくれることがあるということです。
そしてアメリカ人の話している英語が100%理解できていないとしても、
ジェスチャーを見て話の流れや雰囲気は掴みとれることがある、ということです。
ジェスチャーは立派なコミュニケーションツールだと思いませんか?
参考記事:アメリカ人の平均身長を大調査!有名なあの大統領は高身長だった?!
実践編!アメリカ人がよく使うジェスチャーをマスターしよう!
では、アメリカ人がよく使うジェスチャーを意味と一緒にご紹介していきますね!
読みながら一緒にジェスチャーしてイメトレしてみてくださいね!
①Thumbs up
親指を立てて「Good」という意味です。
「Thumbs up」と言葉自体もジェスチャーとともに会話の中で使います。
例えば、レストランの店員にお客様が「美味しかったよ!」
と帰り際にお声をかけてくださったときに
「Thank you! Give it a “Thumbs up” on our facebook!」
(ありがとうございます。ぜひフェイスブックに“いいね”してください!)
お客様が「I am sure,I will!」
(うん、そうするよ!)
という会話の流れです。
②Shrug
両手の手のひらを天井に向けて
「I don’t know」「No idea」(さあね?) という意味で、
無関心や困惑を意味します。
③Air Quotes
両手の人差し指と中指で“クイクイ”とやります。
強調したい台詞に対して使いますが、
皮肉を込めたニュアンスを伝えるときにも使います。
ダブルクォーテーション“強調”です。
④so-so
片手の手のひらを下にしてヒラヒラさせます。
「まあまあ」という意味です。
⑤Rock-on
グーにした状態から人差し指と小指を立てます。
Devil horn(悪魔)を表しています。
「イケてる!」「最高!」という意味です。
過去にロックコンサートに行ったことがあるのですが、
みんなRock‐onして頭を前後に振ってノリノリでした。
⑥Shoot me now
片手でピストルの形を作り、自分のこめかみに当てます。
「すごくつまらない」「めちゃくちゃ疲れている」という
ニュアンスを表現するときに使います。
⑦Cut it out
片手で首を切るジェスチャーです。
「やめろ」という意味があります。
⑧No Good
親指を下に向けます。
「イケてない」「反対」「拒否」という意味です。
⑨Call me
片手をグーにして親指と小指を立てて耳に当てて受話器の真似をします。
「電話してね」「電話するね」という意味です。
⑩Finger crossed
両手の人差し指と中指をクロスします。
「祈っているよ」「上手くいきますように」という意味です。
会話でも「cross your fingers!」という風に
「上手くいくように祈って!」というニュアンスで使います。
⑪I am watching you!
片手でピースサインを作り、自分の目の前に持ってきます。
「見張っているからね」「悪いことするなよ」というニュアンスで使います。
⑫Cash/Money
親指、人差し指、中指をこすり合わせる仕草です。
「お金」を意味します。
⑬Crazy
片手で1を作り、頭の横でぐるぐると回します。
「イカれてる」「頭がおかしい」という意味です。
本人の前でやると挑発になるので注意です!
⑭Eye roll
両目で天井を見る、見ながら目を回します。
「はいはい、わかった、わかった」「イライラ」「またか」というニュアンスがあります。
以前、一緒に仕事をしていた若いアメリカ人女性は、上司から仕事の指示があると、
いつもこのeye roll をしていました・・・
こちらも本人の前では失礼に当たるジェスチャーなので気を付けましょう!
参考記事:日本人には真似できない|恐るべしアメリカ人のユーモアセンス!
「あのジェスチャー」は外国人にはNGって本当?
私はイギリスに留学していたことがあるのですが(20年も前ですが・・・)
そのときに友人たちとパブ(アメリカでいうバー)に行ったときに、
日本人の男性が注文をする際に「ギネスビールを2つ」と言いながら、
指で数字の2を作り、手の甲を相手側にして注文しました。
そのときに、ヨーロッパ各国からイギリス留学に来ていた友人たちが
「NO!!NO!!」
と私たち日本人にそのハンドサインの意味を教えてくれました。
いわゆる「裏ピース」はイギリスでは性的侮辱の意味を表すことになり、
アメリカでいう中指を相手に立てているのと
同じ意味だと教えてくれたのです。
ジェスチャーは国によって「失礼な意味」を表すものがあるので、
注意が必要ですね。
まとめ
私の6歳の子供も、ジェスチャーを使って身振り手振り、
その日にスクールであった出来事を話してくれます。
夕食中にはフォークを振り回しながらジェスチャーするので
「危ないよ!」と毎回叱られていますが、
ジェスチャーは自然に言葉についてきてしまうようです。
ただし、大人が子供の前でやっていいジェスチャーと、
控えるべきジェスチャーがありますよね。
先生たちは子供の前でそういったジェスチャーは
使わないようにしているのだと感じます。
それでもテレビや動画などを観て、どんどんとジェスチャーの知識の幅が
広がってきているのが分かりますが、アメリカ人なので仕方がないか・・・
とも思いながらも
「人の前でやってはいけないジェスチャーがある」
こともしっかりと教えています。
英語が苦手でもジェスチャーを交えて会話に参加することが出来れば、
「私も会話に入っている」という実感が持てる、
またアメリカ人から見ても親しみやすいのではないかな、
と経験から思いますよ!